ファムファタル
覚えたばかりの言葉をすぐ使いたがる人っているよね。私のことだが!(笑)
タイトルのファムファタル(ファム・ファタール)は、フランス語で男にとっての「宿命の女」、男を破滅に追い込む悪い女のことを言うらしい。
ちなみに、その逆の女にとっての宿命の男はオムファタルと言うみたいだけど、あくまで直訳での意味で、一般的には使われてないのかな?よくわからない。
よくわからないとか言いつつ、そんな私もつい最近オムファタルに出会ってしまった。
RICOH GR III
写真をもうちょっと本格的に撮ってみたいと思い、レンズについて調べようとリコーのサイトを開いたときに目に入ってきたこのコンデジ。
綺麗な写真を撮りたいから別にデジカメはいらんと思いつつ、見た目のシンプルさが気に入ってつい特設サイトに足を踏み入れてしまったら、こんなに小さいのに一眼ばりの綺麗な写真が撮れることを知り、以来気になって仕方なくなってしまった。
気づいたときには、仕事終わりに池袋のビッ◯カメラのカメラコーナにいた私。
周りに店員さんもいなかったので、GR3を手にとって一人で何枚か写真を撮って遊んだ。
やっぱいいなと思いつつ、「定額給付金は口座に放置して手をつけない」という目標から逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだと言い聞かせ、カメラ売り場から逃亡した。
なのにその1週間後、気づけば有楽町のビッ◯カメラのカメラコーナーにいた私。
アフタヌーンティーの前に椿山荘の庭園を撮影しようと一眼レフを連れてきていたため、ついでに競馬用の望遠レンズを物色する。
すると横にサーっときた店員さん。この店員さん、あとで名刺を見たら、電気屋の店員じゃなくメーカーから出向してる人だったらしく、製品についてめちゃくちゃ詳しく教えてくれた。
まあ競馬は無観客がいつ終わるかわからないし、望遠レンズは今度でいいっかと思い、何気なくGR3のことを店員さんに質問したが最後。GR3の魅力を改めて知らされ、もはやデメリットを説明されたところで逆に買いたい気持ちが煽られるという謎の現象が起きてしまい、気づくとビッ◯カメラの紙袋を携えお店を後にしている私がいた…。
そういえば初めての一眼レフを買ったのもこの有楽町のビッ◯カメラだった。
東銀座にあるバイト先に行く前、時間があったので何気なく立ち寄ったら、可愛いピンクのPENTAX K-50と目が合い、欲しくてたまらなくなってしまった。
でも金欠が常の学生ジャニヲタで、7万もするカメラをポンと買えるわけもなく…。(チケットにはいくらでも秒速で金出してたくせに。)
それを店員に話すと、クレジットカードを作れば安くなるし分割で買えますと勧められ、お母さんに電話でカードを作るのはどうか、分割で物を買うのってどうかと相談した上、気づけば購入していた私…。
カードを作るのに時間がかかるため一旦バイトに行き、バイト後にウキウキでカメラを受け取りに行って、店員さんに設定やらストラップやらSDやら装備を万全にしてもらって、首からカメラをぶら下げお店を出た。
使い方がわからない中、大好きな日比谷の劇場街をパシャパシャ撮って、満足して帰宅した。
購入当日、シャッターを半押ししてフォーカスを合わせなきゃいけないこともわからないまま、日比谷通りと晴海通りの交差点から撮ったピントの合っていない写真。でも自分がすごくワクワクしながら撮ったのがわかるから、お気に入りの一枚。
……あれ?私にとってのオムファタル(金を使わせる宿命の男)って、もしかしたらカメラ本体ではなく、ビッ◯カメラ有楽町店?