猫と新皮質
最近ドラマ熱が少し下がって、新しいものをどんどんというよりは、お気に入りのものをゆっくり見直したい気分。
そんな感じで、大好きで既に2回見た韓国ドラマの「この恋(人生)は初めてだから」の3週目に取りかかっている。
このドラマの好きなシーンのひとつに、1話のバス停のシーンがある。
のちに偽装の夫となるセヒが、30歳にもなって恋に躓くなんて…と落ち込む主人公のジホに向かって、「猫には時間などの概念を司る新皮質がないから、猫の時間は"現在"しかなく、30歳でも40歳でも猫にとっては同じ。いちいち年齢を気にするのは人間だけ」的なことを諭し、その言葉にジホが慰められるというシーン。
この台詞がきっかけで、猫の脳について興味を持って、こないだも書いた今泉忠明著の『猫脳がわかる!』を読み始めた。
まず結論から言うと、猫にも新皮質はあります!!
簡単に脳みそをモンブランの断面を使って説明すると…
3つの要素に分かれている。これは人間も猫も同じ。各要素の機能はざっくりこんな感じ。
①脳幹部(体温やホルモンの調節など、爬虫類的な生命の維持に関わる)
②大脳辺縁系(敵の察知、異性の好き嫌いなど、哺乳類的な本能や感情を司る)
③大脳新皮質(言語や合理性など、理性的な思考全般に関わる)
人間と猫の脳の違いは、人間の場合考え話す動物だから、③の新皮質の比率が大きい。一方猫は本能的な動物だから、②の大脳辺縁系の比率が大きい。
猫は話したり深く考えたりはしない。だからセヒの言う通り、人間みたいに「もう30歳になったのに…」的な悲観的なことを考えない。でもうっすらながら新皮質はある。それゆえ自分の名前を覚えて、呼ばれたら返事したり反応したりするくらいのことはできる。
うちのぷーちゃん、カメラをマクロモードにするとわざと
こういう表情をしたり、マクロモードを解除すると
逆にカメラに近づいてきたりする。
こうすると私がもぉ〜!ってなるのわかってやってる?
うっすらしかない新皮質で私を弄んでやろうと考えてるんだったら、ぷーちゃんがより愛おしすぎるよ!!
こないだ公園を散歩してる最中、猫に遭遇した。
こうしくん(柄が牛みたいだから勝手に命名)、本能で私を危険じゃないと認識したのか、近づいても警戒しない。
でもチッチッチって舌を鳴らしたり、恥を忍んでニャーって声かけてみたりしてもシカト。
大脳辺縁系では私のことを拒否しないけど、新皮質では拒否するこうしくん…。
でもね、つい数日前、
こっち見てくれたー!!
いつもはカメラを持って散歩に行くのに、こういう日に限って持ってくるの忘れるという…。
猫は記憶力に優れているらしいので、こうしくんにはどんどん私が安全な人間というのを覚えていっていただきたい!
本を読んで猫の生態について知れば知るほど、ぷーちゃんのあの行動はこれに基づいてのことだったんだとか、あれってこういう意味だったの?とか、より愛おしくなるばかり。
次いつ会えるかなー?早く会いたいなー。それまで健やかでね!!