笠間旅行Part3
Part2の続き
旅館が美術館のすぐ近くだったので、開館時間までゴロゴロして、念願の笠間日動美術館へ!
入ってすぐのところにお目当ての鴨居玲の部屋が。開館とほぼ同時に入ったので束の間一人でゆっくり見れました。
作品はもちろん、鴨居玲が実際に使っていた家具とか、本でも紹介されている原稿用紙に書かれた直筆の手紙等ゆかりの品々を一挙に見ることができます。(椅子は実際に座ることもできます。)
その中でも特に私が心を惹かれたのが、生涯のパートナーとなった写真家の富山栄美子が撮った鴨居玲の写真たち。
被写体が良ければあたりまえに良い作品に仕上がるけど、それでもこんな良い写真を撮れるのは二人の特別な関係があってこそだな〜と。ライフワークにしたいと思える被写体に出会えたこともうらやましいし、なんだか白黒のフィルム写真への憧れも芽生えました。
美術館はこんな山の中にあります。(屋上から撮影)
屋上に展示してある作品。誰かと来てたら絶対フォトフレームみたいに枠ん中に顔収めて撮ってた。
本館からパレット館、フランス館へ行くのに3階の渡り廊下を通って、一旦外に出て中庭(竹林)を通ります。
中庭には彫刻作品がいくつか展示されてます。枝垂れ桜の前にある作品、花が咲いてる時に見たらより綺麗そうだな〜。
フランス館の入り口にある雨宮敬子作の鴨居玲像。フランス館には美術館の副館長である長谷川智恵子夫人を描いたウォーホル作のC夫人があります。ウォーホルに肖像画描いてもらえるとかどんな人生なんだろう…。
たくさんの画家によって寄贈されたパレットが展示してあるパレット館。圧巻!
鴨居の部屋を始め、ピカソ、ダリ、アンディ・ウォーホル等、目玉作品は基本的に撮影NGでした。(まあインスタで探すと普通に撮ってる人いるけど。)
撮影可の作品で2つすごく気に入った作品があって、1つ目が階段にあった前田忠一のKutsu。
思わずボボボーボ・ボーボボに出てくる魚雷を思い出した。
遠巻きに見ると写真みたいにも見えてくるけど、近くに寄るときちんとひとつひとつ丁寧に描かれてるのがわかります。その丁寧さがむしろ狂気に思えたくらい。結構長い時間見入ってしまいました。
ポストカードを買うのも美術館に行った時の楽しみの1つ。お土産に絵画3枚と鴨居の写真5枚のポストカードを買いました。家の玄関の写真立てはその直近で行った展覧会で手に入れたポストカードを飾ってるんだけど、今はこの鴨居玲と愛犬チータ(初代)のポストカード。
作品のポストカードはともかく、画家のポストカードが買えるとは…。顔が良いってほんと強い…。
笠間日動美術館をあとにし、昨日で散々疲れてしまったのでこの日はもう駅へ直行。
レンタサイクルを返却したあと電車の時間まで少しあったので、笠間駅前にある洋菓子店グリュイエールで苺のタルトを食べました。
トラブル続きの旅行のフィナーレを盛り上げるかのように、帰りの電車が強風で遅延して家に帰るのに3時間以上かかった上に、帰宅してからカメラの修理の見積もりが出て、レンズを逆にはめるという馬鹿をしてしまったがために修理代4000円…。
お代は予定してたよりかかってしまったけど、それでもずっと行ってみたかった土地に行けて良かったです…。
これだけ鴨居玲充な笠間日動美術館ですら地元金沢の美術館には到底敵わないらしいので、今度は金沢の美術館にも行ってみたいな〜。あと今やまったく流通してない富山栄美子撮の写真集もいつか手に入れられたらいいな。