後悔
あー、私こんな時からカメラマンだったんだってことをいきなり思い出した。
中学生の頃、父親からデジカメをもらった。厚さが3センチくらいある古いもの。
実家の勉強机の引き出しの中に閉じ込められているそのデジカメの中に、私にとって忘れられない1枚の写真がある。私が撮影した、親友と親友の大切な人の写真。
さっさと現像すれば良かったものの、もたもたしているうちに現像したものを被写体である2人に渡しづらい状況になってしまった。それをふと思い出して、たまに後悔することがあった。でもデータは消せず、未だにとってある。そして今、改めてさっさと現像しなかったことを後悔してる。
ニュースを見たり聞いたりして、SNSとかでカジュアルにご冥福をお祈りできる人のメンタルがうらやましい。私は生きていた時のその人に執着しちゃうから、いきなりその人の死後の幸せを願えるようになんてならない。なんでなんでってひたすら打ちひしがれるだけ。
それか他人に深入りしたところで自分のメンタルがやられるだけだから、いっそのこと知らなかったことにする。